<<マダラの解体・悪戦苦闘編>>
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1:大物マダラ
刺身に出来ると表示されていた子持ちマダラです。体長は約90センチあります。おなかがたらこで大きくふくらんでいます。 |
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2:このマダラは釣り物です
このマダラは地元で採れた釣り物です。釣り物の魚はたいてい針が残っています。簡単には外れない事が多いので、けがをしないように注意しながら作業します。針は解体の途中で外します。 |
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3:始めにうろこを取ります。
タラには細かいウロコがあります。アラも身も皮を付けたまま調理しますので、出来るだけウロコは取り除きます。鯛などのようにウロコが荒いわけではないので、出刃包丁を使い
軽く当てて身が崩れたり傷つかないようにしました。
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4:おなかを開いて
ウロコ取りが終わったので、まず出刃包丁でおなかを開きます。開いたらタラコ、内臓などを丁寧に取り出します。タラは他の魚より臭いの強い魚ですが、内臓を壊すと特にひどくなります。どの魚でもそうですが、臭い対策には内臓を壊さない事です。
5:たらこ
タラコが採れました。これだけでおおよそ2kgぐらいでしょうか。これを六個に切り分けておきます。それでも一個がスーパーの1パック分ぐらいありました。 |
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6:きも
アラ汁には欠かせない部位です。これがあるとないでは味が違ってきます。これは後で切り分けます。
7:おなかがカラになった
地方によってはそのほかの内臓も食べるようですが、我が家ではタラコと肝臓だけで充分です。いらない内臓も傷つけないように取り出します。 |
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8:エラを取る
専門家や上手な人は、内臓とエラを同時に取れるようですが、そこまでの腕はありませんのでエラだけは後から取ります。ここまでの作業は全部出刃包丁です。
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9:アラの集団
あたまを切り、さらに半分にしてえらぶたも切りました。タラは元々頭の大きい魚ですが、これぐらいのタラだと出刃包丁では太刀打ちできない部分も出てきます。切りにくい部分はナタか金のこを使います。 |
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10:アラを切る
鍋に入れる大きさにアラを切ります。ここでのアラは頭とかまです。 |
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11:アラ汁約2回分
頭とかまのぶつ切りが終わりました。これで我が家では約2回分の量になります。あとでひれや骨のアラも出てくるのでそれが終わってから1回分ずつ取り分けます。 |
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12:三枚おろし
身の部分を三枚に下ろします。たらは太くかなり硬い骨です。形も鮭やイワシのように扁平ではないので、下ろしにくさもあります。 |
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13:三枚おろし-2
まず背中側から包丁を入れます。背びれの近くから包丁に骨を感じるように入れていきます。 |
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14:三枚おろし-3
背骨まで到達すると包丁が進みにくくなりました。身を崩さないように慎重に切ります。 |
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15:三枚おろし-4
三枚おろし完了。両側の身と中骨・腹部分に分けました。きれいに並んでいませんが、周りが狭く広げきれません。 |
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16:アラを切る
中骨など新たに出てきたアラを切ります。骨が太いので、ナタ・金のこを使いました。ナタですと強くたたかなければならなくご近所迷惑になる事もあります。また、汁が飛び散る事も難点です。金のこはアラ切りにはかなり有効です。それほど力もいらず、身を切るときのように崩れる事も気にしないで済みます。 |
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17:アラ完了
アラが切り終わりました。鍋の大きさに合わせて五回分に分割しておきます。
18:フライ用に切る
身の部分を食べるサイズに切ります。フライまたはホイル焼き用として適当なサイズにしておきます。
今回のタラ一匹で、
・アラ汁5回分
・子入りなどに使うタラコ6回分
・フライまたはホイル焼き6回分
になりました。
料理一回に使うタラの代金は約200円とかなりお得です。汗をかきかき2時間半の悪戦苦闘もムダではないと実感しました。 |
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