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14〜15歳頃からオーディオアンプを作り始め、雑誌に載っている制作記事のコピーをしていました。その後何年か楽器の方が良くなってしまいオーディオから遠ざかっていましたが、就職した会社が関連したところだったので、またそういう機会に巡り会いました。
配属された研究所の隣の部屋が、以前管球アンプを実験に利用していたということで部屋の隅にあこがれの「LUX」のトランス やGT管・ST管などの真空管がゴロゴロしていました。
「使っていいよ。」と許可もでて、早速久しぶりのアンプ制作に取り掛かりました。とりあえず手始めに作った見たのは、出力6Wのパワーアンプでした。
さほどトラブルもなく音も出たので、 調子に乗って「今度は本格的なアンプ !!」と、大がかりなプリメインアンプの制作に取り掛かりました。もちろん、専門誌に紹介されている物のコピーです が、なかでも一番手の込んだ各種コントロールや切換スイッチがいっぱい付いたアンプでした。
3ヶ月ほどかかってやっとプリメインアンプは完成しました。一応配線チェックも終えて、スイッチを入れました。そしたら出てきたのは音ではなくて、煙でした。 会社で 先輩である設計のベテランからアドバイスを受けたりしながら、一カ所一カ所直していきましたが、ミスが多くていっこうに音は出ません。
それでも1ヶ月ぐらい頑張って治していたのですが、どうしても調子が悪くてなりません。手直しを続けることを断念し、「一からやり直し !!」と決心し、アンプはそのまま一旦置いておくことにし、基礎の勉強からやり直しをすることにしました。
半年の間、会社への朝夕の通勤時間を利用して本を開き(寮に入っていましたので、送迎バスがありました。)、昼休みには競馬談義に余念のない先輩たちに質問し、 部品の特徴・使い方・素材による特性の違いなど、何とか一通り覚えたつもりになりました。
(勤務が研究所だったので、資料も探しやすく、聞く相手には事欠かず恵まれていました。)
いよいよ半年もの間ほっといたアンプの再制作に取り掛かりました。今度は割と順調に、一ヶ月ほどで完成しました。一応音は出たのですが「細かい調整もしなくては。」と、休みの日に会社の測定器を借りて仕上げをしました。このアンプは このあと数年間使っていました。
この大型アンプを作っている期間に、こんなエピソードもありました。このアンプ、大きさは普通で見た目は市販のアンプと変わらないのですが、重さが20キロ以上 もありました。
電車を降りてから会社までは数百メール歩かなければならず、徒歩だったのですが20〜30メートルごとに休憩しないと 手がだるく息が切れてしまうほどでした。
<ある県とある県でのことです>
ある県
通りすがりの人たちが「くすくす」と、笑っていきます。
(小さい箱をヨロヨロしながら運んでいる様子は、傍から見れば 相当滑稽に見えたことでしょう。)
追い越していった車が止まって、「乗せてやろうか。」と声をかけてくれました。
(苦労して運んでいるのを、気の毒に思ってくれたようです。)
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