階上岳の東の麓、清らかな流れのそばにある寺下は往時の階調山応物寺の故地である。
朱塗りの鳥居をすぎて杉木立の参道を進み、左折して石橋を渡り、石段を登り、仁王門をくぐれば観音堂である。
ここには神亀元年(724年)に僧行基が作ったと伝えられる桂の木彫り、総高65pの観音像が安置されている。正徳2年(1712年)盛岡祗陀寺前住、津要玄梁が寺下観音に参籠し、その後、燈明堂、五重塔を建立するなどこの地方の教化に生涯を捧げた。
境内には近畿三十三観音の石像が並べられている。
例祭日は旧暦四月十七日である。
ーーー 駐車場にある案内板より引用。 ーーー